先輩社員

石橋聖文

中途半端な自分を変える勇気。そして行動。挫折しても諦めない気持ちは必ず実を結ぶ。

半年間まったく売れない日々。逆ギレ、左遷、悔し涙。

今でこそ、社会人インターン事業のグループリーダーとして大きな目標を達成し続けている私ですが、入社当時の私から、今の活躍を予想するのはとても困難だと思います。なぜなら、ビー・スタイル新卒第1期生として期待されて入社したのもつかの間、同期が次々と受注する中で、私だけが半年間1件も売れない、という悲惨な経験があるからです。

学生時代は勉強やスポーツもそこそこでき、バイト先での仕事ぶりも評価されていました。社会に出てもやっていけるとの自信もありました。入社後も、飛び込み訪問、電話営業とかなりやっていたのです。しかし売れない。「なぜ、売れないのか」が全く分からず、焦る一方でした。

しかも、つまらないプライドが邪魔をして、売れないくせに営業部長に逆ギレして大喧嘩。他部署からのクレームも日常茶飯事。さらに訪問先のお客様を怒らせる。もう最悪でした。いつしか社内では、そんな私を「クレーム王」と呼ぶようになりました。

ある日、上司からこう告げられました。「お前は、受け手の立場が分かっていない。他の職種を経験してみろ」。事実上の左遷でした。前線で活躍している同期たちの姿が脳裏に浮かびました。悔しくてボロボロ泣きました。これまでのプライドは見事に砕け散りました。

営業アシスタントへの配置換えという辞令。人によっては辞めてしまう内容かもしれません。では、なぜ私は辞めなかったのか?それは「長い目で見れば、きっと良い経験になる。営業に復帰するチャンスも必ずある」、そう考えたのです。

「腐らずにやろう!」そう決めてからもクレーム続き。

営業アシスタントの仕事の大半は、営業マンのサポート業務。見積書や契約書作成の手伝い、伝票処理、営業に必要な資料やツールを揃えるなどの仕事です。「ここで諦めたら終わりだ。腐らずに全力でやってみよう」と自らを変える決心をしたのを覚えています。

実際に取り組んでみると、上司の言葉「受け手の立場」が嫌というほどわかりました。アシスタントに対して丁寧に接する営業マンには「よし、俺も一生懸命協力しよう」という気持ちになります。逆に横柄な態度で接してくる営業マンや、あいまいな情報を上げてくる営業マン、仕事の振り方が雑な営業マンが相手だとアシスタントの苦労も倍増します。

まるで、かつての自分の姿を見ているようでしたから、強くも言えず、「相手の立場になる」ことを心がけ、反面教師として接することに徹しました。

その後、登録スタッフの方からの問合せや契約更新の応対する業務を任されました。自分なりにきちんと仕事していたつもりでしたが、周りの評判は最悪。登録スタッフの方からは「電話応対の感じが悪い」というクレームが日常茶飯事でした。が、「もう逆切れしている場合ではない」と戒め、ひとつ、ひとつ改善していきました。

転機になった大手生命保険会社様とのご契約。

こうした苦労の甲斐があって、2007年7月に再び営業へ異動となりました。名誉を挽回する絶好のチャンスが遂に訪れたのです。主婦のパートタイム派遣を提案する当社の基幹部署です。飛び込み訪問は多いときでは100件以上こなし、提案書も積極的に作成するなど、誰よりも夜遅くまで仕事をしていました。

そんなある日、転機が訪れます。きっかけは大手生命保険会社のアポがとれたことでした。「君たちのやっていることに興味がある。一度、提案をして欲しい」。これまで私が学んだ全てを出し切ろうと燃えていました。「どうすればお客様の課題を解決することができるだろうか?」。お客様の立場になって、とことん考えてみました。浮かんでは消えるアイデア。何度も何度も書き直しました。気が付けば1週間が経っていました。

周到に準備をして臨んだプレゼンテーションでしたが、内容はボロボロでした。「悪いんだけど石橋さんは何を言いたいのか良くわからないんだよね」。一瞬、目の前が真っ暗になりました。「でもね。この提案書は良く考えてある。あなたの思いも伝わってくる。すぐ実現可能な内容だと思う。よくここまで考えてくれたね。ありがとう」。目の前にはにっこりと微笑む担当者の方がいました。

これまで味わったことのない充実感で満たされた瞬間でした。しかし、これは信頼を揺るがしかねない大事件の序章だったのです。

最大の危機はある日突然訪れた。

派遣スタッフも決まり無事に業務がスタート。ほっとしたのもつかの間、スタッフが突然辞める、という事態が発生しました。「パートタイムの派遣スタッフを業務フローに組み込み、業務全体の時間やコストを削減する」という私の提案に基づき、お客様の組織や仕事の流れを大幅に変更したため、1名の欠員が大きな影響を及ぼす恐れがありました。

真っ青な顔をしたお客様に呼ばれました。「おい!部門ひとつの業務が完全にストップしたぞ。一体どうしてくれるんだ!」。私の提案を社内に説得して回り、全てを変えてくださったご担当者の顔を潰すわけにはいかない。とはいえ打開策も浮かばない。私は完全にパニック状態でした。

「石橋。すぐ代わりのスタッフを探せ!」という上司の指示。しかし探せどなかなか適任者がいない。「どうしよう・・・やはり辞めないよう頼んでみるしかないか」。私は土砂降りの雨の中、手みやげを持って辞めたスタッフの方に会いにいきました。辞めた理由を尋ねてみると「簡単なチェック作業だと聞いていたのに、実際はもっと大変な業務だった」という不満が直接の原因でした。実際の仕事内容の把握と、スタッフへの説明不足という二重のミスを犯していたのです。完全に私の責任でした。

私は心の底から詫びました。そして繰り返し訴えました。「このお客様は、私にとっても、会社にとっても、とても重要なお客様です。せめて週2日で良いから引き受けてもらえないでしょうか」。

なんども頭を下げる私を見て哀れんだのでしょうか。それとも想いが伝わったのでしょうか。今となってはわかりませんが「そこまでいうのならわかりました。ただし後任が決まるまでという条件です」との返事をもらうことができました。

やっとの思いで手にしたMVP!裏方の経験が活きた瞬間。

この事件を通じ、自分の行動が及ぼす影響の大きさを痛感しました。そんな経験が私を大きく成長させたのでしょうか、間もなく私は社内MVPを獲得しました。営業にとって最も名誉ある賞です。このときは本当に嬉しかったです。やっと報われた気がしました。意外にも一番喜んでくれたのは、新人時代に逆ギレしていた相手、上司の松田でした。ダメ息子が成長したような思いだったのでしょう。松田は私の受賞を喜び、泣いてくれました。今までの苦労が走馬灯のように蘇ってきました。

私の最大の欠点は「受け手の気持ちがわからないこと」。だから裏方の経験がなければ、この賞は取れなかったと思います。何より、「欠点を克服し、自らを変えたこと」。これこそ私が手に入れた最強の武器だと思っています。

この武器はマネジメントにも活かされています。中でもかつての私のように、なかなか思うように売れずに悩んでいるメンバーをサポートし、「売れる営業マン」に成長させることは一番の得意分野です。「私ほど売れない営業マンの気持ちがわかる人間はいない」、がその理由だと思います。

バーテンダーを本気で目指した学生時代

学生時代は、女性にモテたい一心で、バーテンダーのアルバイトをしていました。シェイカーを振る自分の姿に、好きだった映画「カクテル」のトム・クルーズを重ねて酔っていたのです。とはいえ、店長から原価計算を教わるなど、アルバイトの域を越えて仕事に没頭していました。そんな姿勢や仕事内容を評価されていたこともあり、卒業後はその店で働く気でいました。

だから、就活シーズン真っ最中もインドやエジプト、トルコなど、一人旅を楽しんでいました。その旅の最中、「俺、このままで本当にいいのかな。バーテンダーの仕事を一生続けられるのかな?」と、疑問が沸いてきました。悩んだ結果、私が出した答えは「NO」でした。一生かけて取り組むべき仕事をもっと真剣に模索してみたい。そう考え、帰国後は就活を始めました。が、すでに就活戦線は終盤戦。かなり焦っていました。

シェイカーを振って就職活動!

ある日「逆求人フェスティバル」というイベントに参加しました。企業ではなく、学生がブースを出し、興味のある学生のブースを人事担当者が訪問する、という変わった内容でした。「普通に就活していたのでは、どこにも入れないのでは?」という焦りもあり、自分をアピールできるチャンスがあるのなら、何でもしてやる、という気持ちでした。

目立たなくては終わりだ、と考えた私がとった戦術は「シェイカー振り」。実際のシェイカーにお米を入れてブースの前でシャカシャカ振ったのです。周りからはかなり目立って(浮いて)いたと思います。結果、私のブースは大盛況。人事担当者の行列ができました。その中の1社がビー・スタイル。このときの縁が今日に至っているわけです。

人を見捨てない社風が、ビー・スタイルの特長

学生時代の経験や自信は大切なもの。とはいえ、社会で通用するほど甘くはない。そんなことを私は周りに迷惑をかけながら学びました。そんな私を見捨てずに見守ってくれた上司や仲間にお礼を言いたい、今は心から感謝しています。

ビー・スタイルは社員に対して愛情のある社風だと思います。私のような問題児ですら一人前にしてくれる、こんな会社はそうは無い。だから今度は、私が会社に恩返しする番だと思っています。

就職活動中の皆さんも、安心してビー・スタイルにぶつかってきてください。あなたが情熱を持ち続けることができれば、必ず成長できる環境がここにあります。くどいですが、自分中心の学生時代とは早めに決別して、人の立場になって考えることが成長につながる。それだけは覚えていて欲しいな、と思います。

情熱・アイデア・実行力。私が思う割合